金山 皓生

　四日市営業所にて運転職として、主にタンクローリー車での輸送、荷積み荷下ろし、及びタンクローリー車のタンク洗浄作業を行っています。取り扱うのは主にダイセルの製品で、全国各地の納入先に輸送をしています。タンクローリー車のタンク洗浄は、前回運んだ積荷と次回運ぶ積荷が変わる時に行う作業で、温水や蒸気を使って、タンク内を洗浄し、前荷と後荷のコンタミネーション（製品に不純物を混入すること）を発生させないようにします。
　その他、3S（整理・整頓・清掃）の一環として、営業所や身の回りを美化をし、より使いやすくするための取り組みをしています。

　当営業所はタンクローリー車の基地として、運転職の他、管理職、事務職の社員がおります。
　運転職は、ベテラン若手入り混じって業務をしています。ベテランの方はたくさんのことをご存じで、わからないこと、困ったことがあった際は、的確に回答してくれます。時には「ちょっとおいで」と呼ばれて車両の仕組みについて教えていただいたりと、日々勉強させていただいてます。
　管理職、事務職の方は運転職のことをとても気にかけて業務してくださいます。最近、降雪が予想される納入先への運行があった際も、余裕をもってスケジュールを立てていただき、結果余裕ができた時は「ゆっくりしておいで」と声をかけていただいたりと、温かみを強く感じます。
　他営業所の運転職の方とは、納入先や研修、時には輸送途中のパーキングエリアなどでお会いし関わる機会があります。どこの営業所も親切な方が多く、1を聞くと10を教えてくださいます。初めて行く納入先の情報なども、そのような場で情報共有し、不安を拭うことができます。

　入社した決め手は２点あります。１点目は株式会社ダイセルのグループ会社であるということです。長期的に安定して仕事ができるのではないかと思ったためです。２点目は、選考の中で面接していただいた方の印象がよかったことです。人柄がよく、お話していてもしっかりとした考え方をされているのがわかり、自分の中で「この人達となら安心して仕事ができそうだな。」と感じたためです。
　大型トラックと危険物取扱の業務を経験したことがない状態で入社をしましたが、時間をかけてしっかりと教育をしていただいたおかげで、入社後1年足らずではありますが、不安なく一人運行ができています。実際の業務をし始めた際は、横乗り（先輩社員が運行する際に助手席に乗る）を十分にし、多くの不安を解消していただきました。運転職向けの研修では、タンクの構造から、製品残液の処理まで実体験で学ぶことができ、具体的でわかりやすかったです。この教育の充実さもまた、会社の安定感があるからこそだと思います。
　また、面接していただいた方だけでなく、皆さんしっかりとした考え方をされており、温かく教育をしてくださいますので、当社を選択したのは誤りではなかったと感じています。

　危険物を扱うので、荷積み、運転、荷下ろしと常に緊張感をもって業務を行っています。そんな中で1つ1つの運行を無事終えて営業所に帰ってくることは、やりがいがあってこの仕事の充実感を味わえることだと思います。また、全国色々な所に行けることも魅力的なところです。車窓から四季折々のそこでしか見られない景色を見ることができます。一番感動したのは富士山です。富士山はよく雲がかかっていてなかなか全体を見ることが少ないのですが、きれいに見えた時は、その大きさに感動をします。
　難しい点は、構内が狭い納入先への納入です。安全・品質を第一に考える当社では納入先での事故はあってはなりません。そんな時は十分な目視はもちろん、時には降車して、時間をかけて確認を行います。ですが、経験を経るにつれて少しずつスムーズに入構できるようになります。そんな時に、私自身の運転技術がレベルアップしたのだとうれしく思います。

　２点あります。
　１点目は、事故やトラブルを起こさないために、私自身のヒヤリハット（危ないことが起きたが事故には至らなかった事象）を見つけ、改善することです。車間距離や減速のタイミングなど、運行の癖は人それぞれ違います。最近、無意識でやっていたことが、後で思い返すとヒヤリとしたことがありました。これは私の癖が起こしたヒヤリハットだと考えます。実体験やドライブレコーダーの内容から私自身の癖を把握し、改善していきたいと考えています。
　２点目は、車輌に関する理解を深めることです。タンクの仕組みについては研修や業務をする中で十分に把握しましたが、車輌の構造や仕組みは、まだまだ知識が足りません。先輩方に教えていただいたり、私自身でも勉強をし、車輌の整備など、自分でできることは自分でできるようになりたいです。