S. S.

　現在の職務は、大竹物流センター有機グループの現場リーダーとして、主に現場の管理を行っています。有機グループは全体で40名ほどおり、ドラム缶等への製品充填（容器に詰める作業）、国内輸送船への製品充填、国内顧客向け出荷、輸出出荷など、業務毎に複数の班があります。各班にはそれぞれ班長がおりますが、その班長をサブリーダーと共にまとめる立場になります。しかしながら、現在は、班長が主体となり業務を行っているため、私自身からアクションを起こすことは減りました。各班の運営は班長に任せることができるので、私は日々各班長とミーティングを行いグループ全体の業務把握をしつつ、各現場・作業に問題がないかの現場巡回を主に行っています。人手が足りない時は現場メンバーと一緒になって仕事をし、現場目線に立つことを大事にしています。そうすることで、現場メンバーの気持ちを考えながら対策や改善を行うことができ、実業務とのズレを防ぐことができます。
　その他にも、タンクヤードの除草作業といった仕事をすることもあります。職場をきれいに保つことで、気持ちも変わりますし、見た目も変わります。こういった３S（整理・整頓・清掃）も大切な仕事の一つです。

　私からの視点ですが・・・明るく、コミュニケーションが取れている職場だと思います。仕事上ではもちろん、プライベートでも親睦会など行ったりと仲が良く、風通しの良い職場であると思います。各班長の考え方は様々ですが・・・自分の意思をもち仕事にこだわりを持っていて、信頼できるメンバーがそろっています。
　また、強みを引き出し、伸ばすことができる環境であると感じます。技能職は現場での業務が主ですが、パソコンを操作したり、社内で発表するなど、様々な能力を発揮する機会があります。人間ですから得意分野、不得意分野があると思います。各メンバーの特性を見て、その能力が活かせられそうなものにはどんどんチャレンジさせ、能力を伸ばす雰囲気作りができているのではないかと思います。

　事前に計画した通りに業務が進み、遂行することができた時にやりがいを感じます。設備や工場の状況が今とは違いましたが、昔は残業が多く、21時に帰るのが当たり前という時期もありました。それを改善するため、業務改善を行い多能工化を進め、日々のミーティングや情報連携でその日負荷の高い業務を確認し、人の配置調整をするようになりました。その結果、多くの仕事があるにもかかわらず全員が定時内に業務を終えることが増えました。そのような時は、達成感があり充実した気持ちになります。
　難しい点は、トラブル０を継続することです。年間トラブル０を目標に、日々業務を行っています。日々の積み重ねを継続させることは、非常に難しいことではありますが、社員一丸となって努力しています。事務所では、無事故の継続日数を貼り出しています。その日数が増えてくるにつれて、メンバーの緊張感が増していきます（笑）。忙しい時ほど、全員気を引き締めていてトラブルはあまり起きませんが、反対に少し業務が落ち着いた時にトラブルが発生することがあります。そんな時は、リーダーとして、業務量が少ない時こそ気を引き締めるよう話をするべきであったと反省をします。トラブルや労働災害を起こすことなく1日1日を重ねていくことは、難しいですがやりがいを感じる点です。

　私が現場リーダーになった当初に苦労をしました。当時は各班毎にそれぞれ担当した業務を行っており、班の間のコミュニケーションがあまり無かったと思います。業務によっては有給休暇が取りやすい班や取りにくい班、残業が多い班や少ない班があったりと不満を持つこともありました。
　そんな中で私は、各班の意識が班の中だけに向いていたのを有機グループ全体に向かせ、メンバーの多能工化を進め、グループの中でフォロー体制がとれる環境を作り始めました。社員一人一人の意識を変えてもらう為に、時には激しく議論を交わしながら、時間をかけて話し合いを続けました。その結果、皆の仕事に対する思いを理解でき、また自身の思いも伝えることができました。
　当時そのような取り組みを行った結果、班長通しが話し合いをし、助け合いながら、「グループとして」仕事をする土台ができ、今では私がいなくても問題なく業務が回る体制が作れ、うれしく感じています。

　私が仕事をする上で大切にしていることは、主に２つあります。
　1つ目は、職場でケガ人を出さないことです。当社は危険物を扱っているという特性上、安全・品質に重きを置いています。特に労働災害は、取り返しのつかない事態を会社や他人だけではなく「本人」にも及ぼす可能性があります。そのため、社員一人一人が安全に作業ができる職場環境作りに特に注力しています。明るく楽しい職場ですが、不安全な行動をとっている者がいた場合は、厳しく指導をします。
　2つ目は、社員の会社への定着化です。私が入社した頃は、若手とベテランの間の世代がおらず、大変苦労をしました。その苦労を後輩たちがしなくてよいよう、社員の定着度を高めて、各世代が歳の近い先輩/後輩と話ができる環境を維持したいと考えています。そのために、メンバーとは密なコミュニケーションをとり、本人の不満や希望を聞き、頑張ったことが報われるよう働きかけをします。また、各メンバーを動かすのは班長です。「現在」にだけ満足するのではなく、「将来」のことも見据えてメンバーを大事にするような中堅社員（班長）の教育にも力を入れています。このように、有機グループの土台を作り、次世代へ繋げていきたいです。

　まずは福利厚生がしっかりしている点です。休日もカレンダー通りあります。労働災害など何か問題が起きた時は会社がフォローをしてくれます。また、労働組合もあり、従業員を守ってくれます。安定して生活できる環境づくりが当社ではできていると思います。
　それに加え、業務に必要なスキルを、資格取得や研修参加によって得ることができます。例えば、有機グループでは、危険物を取り扱うため危険物乙4の資格取得が積極的に職場全体で進められています。その資格の受験料も会社が負担します。これら資格は現場作業に直結するため、業務では欠かせないものになります。また、大竹物流センターの技能職は、TRC研修という、構内での基本動作や工場の設備について学ぶ、ダイセル独自の研修もあります。グループ社員ではありますが、そのような研修にも参加し、業務に必要な知識を得ることができます。