中村 智

　厚木営業所にて、技能職として倉庫構内作業を行っています。厚木営業所には複数の倉庫があり、私は主に、危険品倉庫を担当しております。具体的には、倉庫への入庫品の受け入れ、倉庫内の在庫の保管、出荷時の倉出し作業、出荷時に破袋（袋破れ、ドラム缶等の凹み）がないか確認する検品作業等をしています。
　また、入出庫がない空いた時間には、保管品の移動やネステナー（簡易ラック）の配置換えなどの庫内の整理をし、翌日以降の入出庫に向け、常に3S（整理・整頓・清掃）された状態を維持しています。

　センター長は、センターのことを考えて、矢面に立って部門運営をしていただいています。所長は、元々同じ技能職の方で、責任感が強く、熱い性格の方です。時には厳しく指導されることもありますが、その後は必ずフォローしていただき、「この人についていきたい」と思わせられる存在です。現在、倉庫内の現場は、我々技能職、協力会社の方併せて6名で業務をしています。協力会社の方も含め全員仲がよく、仕事に対して何でも言い合える間柄です。また、管理職、技能職の他に、事務所では総合職と事務職の社員がおります。ベテラン社員を中心によくまとまっていて、顧客や協力会社とのやり取り、出荷手配等の業務を行っています。
　また、同じ職場のメンバーでプライベートで遊びに行くこともあります。その際は仕事の話は一切せず、雑談ばかりをしています。仕事をしている時とは違う一面を知り、より仲良くなり、仕事にもよい効果が出ていると思います。

　自分の工夫で、作業を組み立てて、業務ができることが面白い点です。入出荷の予定はある程度わかっているので、その予定に合わせて、より効率的に保管、出荷できるように、棚を整理し、保管品の移動をします。頭を使い続けているので、時間が経つのが早く「もう定時？」と思うことも多々あります（笑）。この予想があたり、入庫してきたものがきれいに倉庫に収まると、とても気持ちよく、パズルを解いた後のような爽快感があります。
　難しい点は、入構してくるトラックの振り分けです。多ければ７、８台のトラックが同時に入構しますが、それらトラックを一人で判断し誘導します。倉庫も複数あるので、不適切な場所に止めてしまうと、倉庫までの距離が遠く効率が悪くなります。また、各倉庫に担当者がおり、担当者毎に自分の担当分をどのように保管するか頭の中で考えています。その意図通りになるよう、コミュニケーションをとりながらトラックの配置場所を考えます。この、応用を利かせてより効率よく入荷できるように配置を考えるということがとても難しいです。配置を誤っても皆さん対応いただきますが、そこに甘えることなく、これからも応用を利かせて対応する力をつけていきたいと思います。

　入社した当時に苦労しました。前職は全く異なる仕事をしており、フォークリストを操作したことはありませんでした。そのため入社直後は、リーチフォークリフト（狭い倉庫内で使用する、立って操作をするリフト）を使って倉入れをする練習を、みっちりと徹底的にさせていただきました。体力には自信はありましたが、立ちっぱなしの為、足がパンパンになります。また当社では危険品を扱うため、リフトの操作も細心の注意を払わなければなりません。体力も神経も使う日々を繰り返していました。そんな生活をしている時、大雪が降ったことがありました。その時は、（もちろん真面目にですが）思いっきり雪かきを楽しみ、辛い日々を一時的に忘れることができました（笑）。
　辛い練習期間でしたが、助言を素直に聞き入れることを心がけ、また周りの方からは「ゆっくりやればいいから」という声をかけていただき、乗り越えることができたと思います。そのおかげで、不安はなくなり、慣れすぎてはいけないですが、自信をもって業務ができるようになりました。

　魅力はたくさんあります。魅力がなければ続けていけていないと思います。その中でも特に思うのは、人を大事にしてくれることです。
　仕事をする上で、「イエル・ミエル・キケル」が大事だと言われていますが、当営業所では全員「キケル」姿勢が感じられ、なんでも「イエル」環境だと思います。また、つまずいていたら、周りが気づいて声をかけてくれる「気にしてあげる」関係性が出来上がっています。ですので、多少は不器用でも周りがフォローをしてくれるので、まじめで責任感があれば活躍できる職場であると思います。
　また、他営業所の方が自分の名前を憶えていることもよくあります。営業所にいらっしゃった際は休憩所に座って、気さくに話をされます。普段営業所の中でばかり仕事をしていますが、営業所外の方が憶えていて声をかけていただくと、会社として自分を大切にしてくれていると感じうれしく思います。
　お互いを大切にしあい、雰囲気がいい職場なので、追い詰められることがなく、安心して仕事ができていることは大きな魅力であると思います。