武内 慎一

　私は安全品質推進部に所属し、全社の業務上における安全や物流品質を維持・向上させるための計画策定や策定の実施等に取り組んでいます。
ダイセル物流では多岐にわたる職務内容があり、物流現場において取り扱う製品によって作業環境が大きく異なります。また、取り扱う製品は消防法上の危険物製品が多く、最新の注意を払って作業をする必要があります。安全品質推進部では、共育センターという部署を包括しており、現場作業者に年に1回、製品取扱時の基本動作教育等の集合研修を行っています。私はその集合研修において研修内容の立案から研修の実施までを担当しています。研修内容の立案時は自社の安全面の維持・向上を念頭に置き、教育資料の作成や研修講師との打ち合わせに取り組んでいます。
　物流品質の維持・向上では、トラブル等がどのような状況で発生しているのかについて解析し、件数が増加傾向にある部門においては一体となって改善策の検討に取り組んでいます。基本的にトラブルは発生した場所や関係部門で改善策の取組を行いますが、全社的に発生するおそれがあるものに関しては、横波及などを行い、自社全体の品質が維持されるよう取り組んだりしています。

　会社全体としての安全品質実績の向上（トラブルや商品事故等が減少すること）が何よりのやりがいです。
　安全品質は各工程において各人がきちんと仕事をこなすことで維持されます。但し、残念ながら作業環境等の変化によってどうしてもトラブルが発生しているのが現状です。
　そういった状況下において我々はトラブル低減の対策案を考えたり、繰り返し同様のトラブルが発生しないための予防処置を検討したりしています。
　また、対案を考える上で大事にしていることは、実際にやる人が実施可能かという点です。トラブル低減につながる良い案があったとしても、やる人がきちんと出来るものでないとトラブルが多発したり再発してしまったりします。時にはいい案が出来たと思っていたが、別の工程で負荷が掛かっており、そこでトラブルが発生してしまったこともあります。そういった意味では、中々答えがでにくく、すぐに結果に直結する仕事ではないなとつくづく感じます。
　それでも、対策案によってトラブルが低減したり再発を防止出来たことも多々あり、そういった時は非常にやりがいを感じます。

　弊社はISO9001の認証を受けています。ISO9001は3年に1回の頻度で更新審査というものを受審する必要があり、その更新審査の事務局を担当しました。
実のところ、事務局は急遽担当することになりました。お恥ずかしい話、事務局を担当するまではISO9001に関して何の知識もなく、どう進めていいのか見当もついていませんでしたが、更新審査の日程だけは決まっており、早急に対応する必要がありました。
そこから過去の更新受審に関する情報を調べ、審査準備に取り掛かり、審査員へ事前準備資料を提出したり、各営業所に審査資料の作成を依頼したりと多方面と調整を行い、受審しました。
その結果、無事に審査を終えるとともにISO9001の認定を引き続き得られることが出来ました。
　事務局を担当した当初は、右も左もわからない状況でしたが、一から自分で調べ・考え・行動したことにより、全社を巻き込みながらISOの認定を得られたことは何よりも自信に繋がりました。他案件でも全社を巻き込みながら進めていきたいと考えています。

　安全品質に関して何か困ったときは『武内に聴こう』と思われるようになりたいです。
今はまだその領域ではありませんが、今ある仕事を真剣に取組み知識や経験を習得していきたいと考えています。その中では、言われたことをただするだけではなく、なぜするのか？、そのやり方は安全か？品質上問題ないか？を常に考えながら仕事を行っていく必要があります。
逃げることなく臆することなく仕事に取り組み、数年後には得た知識や経験を関係者に提供出来るようになっていればと考えています。

　フラットに会話出来る環境です。
　弊社では『名前＋職種（例：○○課長）』で人を呼ぶのではなく、『名前＋さん（例：○○さん）』で呼ぶ文化があります。もちろん社長を呼ぶ際や社長が社員を呼ぶときも、必ず『名前＋さん』で呼んでいます。（ダイセルGr内は全て同じ呼び方です。）
このような社内環境なので色々な方と話がしやすい環境が整っており、『新卒だから聞きにくい』といったこともなく逐一確認出来る環境があると考えています。

　物流会社としては休日が多い
　物流会社といえば、現場やトラックが24時間365日稼働しており休日が少ない印象があるかと思いますが、弊社は基本的に完全週休2日制となっています。完全週休2日制のため休日でリフレッシュすることが出来るとともに、平日は仕事に注力して取り組むことが出来ます。
仕事のON・OFFをはっきりしたほうが良いという方にはお勧めです。

　様々な企業の説明会に参加するようにしてください。
　自己分析だけで自分の行きたい業界や企業を選択するのではなく、様々な企業の説明会に参加することで自己分析では感じなかった動機を得ることになり、入社してやってみたいことが具体的になると思います。
　また、様々な説明会に参加することで企業の方の立ち振る舞いを確認してみてください。
　会社によってまちまちではありますが、社会人としてのマナーを確認でき、面接時や入社以降も役に立つ知識を得られると思います。
　是非、悔いの残らないよう頑張ってください。